雷属性のブログ

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D&D5eのデータを考え直す:パーティが馬鹿ばっかり!?

能力値の概要は以前から変化はなく、伝統的な6種のパラメータになっている。

各クラスに対応する能力値も決まっており、割り当てやポイント方式で能力値を決めた場合、画一的になりがちな欠点もそのままである。D&Dではロールの分担が推奨されているため、パーティ内で一人担当がいれば二人目以降の重要性は低くなる。もちろん、様々な状況を考えると複数人いたほうがいいわけだが、背に腹は代えられぬ。

パラディンを作るとなると、まず筋力、次に耐久力、魅力も必要、セーヴ用に判断力は下げられない……そうするとHPと鎧でカバーできる敏捷力、そして知力が犠牲になる。

そもそも敏捷力担当はローグだし、知力はウィザードに任せるべきなのだが、例えば秘術担当がウィザードでなくてソーサラーを選択した場合、パーティに致命的な知力不足が生まれる可能性がある。ローグがクレリックあたりが知力を担当するにしても14そこらがいいところだろう、彼らだって主要能力値(と耐久力)は伸ばしたいのだ。

あるいは知力があがる種族、ノームとか、でカバーする手もある。なるほどノームのローグならロールプレイ的にも設定的にも悪くなさそうだ……いや待てよ、知力なんか上げても知力セーヴなんてほとんど使わないし、やっぱり耐久力あたりに(ry

 

DMとして、この「パーティが馬鹿ばっかり」問題はどうするべきだろうか。さらに言えば、「パーティが用意していないリソースに対するペナルティ」を用意するべきだろうか。

個人的には「課題は用意するが、別解を用意する」が最適だと思う。

高い知力や技能があればゲートに記されている謎のグリフの解読ができ、正しい道順を進め、罠や敵との遭遇を減らせるが、判定に失敗しても(罠や敵が増えるものの)障害を突破してゴールを目指すことができる。あるいは魔法(リードランゲージ等)で解決してもよい。

ここでパーティが馬鹿ばっかりだった場合でも、とりあえずダイスを降らせることが肝心で、ダイスを振って判定させることでプレイヤーも

「ウチのパーティは馬鹿ばっかりだからしょうがないにゃぁ」

となるし、20でも出た日には

「俺は馬鹿だから難しいことはわかんねぇけどよ……」

等と面白いロールをするきっかけにもなる。

そもそも全員馬鹿なのは明らかなのでDMとしてもシナリオでそれは考慮するべきだが、それはそれとして知力判定が全くないのも不自然であるので、ある程度のペナルティで済ませるのがよさそうに思える。

DM「では全員で知力判定。」

PC「えー。」

というやり取りもたまになら楽しいものだ。

 

さらに言えば、低レベルのうちはペナルティを軽く、あるいは無くしたほうが良く、高レベルになるほど、ペナルティは重くしたほうが良い。

これはRPGあるあるで、序盤は選択肢が無くPCも弱く、わかっていても罠を踏み抜かないといけない状況に陥りやすいから。ドラクエの最序盤のボスは「たたかう」と「ホイミ」くらいしか使えない、あの感じに近い。毒を受けたり腰を抜かしてもやることは「たたかう」と「ホイミ」しかないので正面突破をするしかないわけだ。

ところが高レベルになるとPCはフリーダムになる。信託やワープ、壁抜け、飛行、様々な手段が増えてくると、障害の乗り越え方も多種多様になる。高レベルなら即死トラップに放り込もうが出合い頭にビホルダーと鉢合わせようが、何とかなってしまう。

DMはPCが障害を乗り越える(愉快な)手段を思いつくのを待っているだけでいい。

 

具体的なペナルティだが、これはもう暴力で解決できるものが良い。知力が無いパーティは存在するが、暴力のないパーティは存在しないからだ。

あるいは罠や落石、爆発などダメージでさっと済ませられるのもよい、戦闘と比べて手間もかからないし、DMとしてもリソースの管理が容易だからだ。罠は1回で仕事を終えるので、そのあとのことを考える必要が無いのもよい。

DMはいつでも男塾方式の別解を用意しておこう、備えよう。